敵は社内にあり
(2011年9月)
飛び出せ週末
前回の更新から再び時間が開いてしまい申し訳ありません。支局長と言っても新聞製作のデスクワークが主な仕事となる身の上。なのに週末になると、支局を飛び出す日々。この夏、取材現場に足を運ぶことが増えました。夕方になると帰ってきて、記者の原稿をチェックしながら、自分が取材した原稿を記事にする。これがやってみると大変です。
ピントが外れ
夜になると締め切りがやってくるのですから、のん気にもしていられません。試合経過を記録記事にして、写真を選び、原稿を書く。野球の原稿を書くのは、プロ野球担当記者時代に、数千試合を取材して慣れてはいるのですが、当時はカメラマン任せだったから写真がひどい。なんとかピントが合っている1枚を探すのも一苦労です。
最近の若者は
あれでも、これでも、それでもない…。選んでいるうちに、ほかの現場の記者から写真と原稿と記録が送られてくる。ショック…。なんと、若い記者たちは写真がうまいのでしょう。全部、ピントが合っているじゃないか ! それもそのはず。彼らもピントの合っている写真しか送信してこないわけですから、当然なわけです。
きりきり舞い
それでも、負けじ魂がわいてくる。写真がダメなら、原稿で勝負しようじゃないかと、短い原稿にも創意工夫を凝らそうとするのですが、締め切りは目前。自分が決めたとはいえ、原稿の行数の制限もある。少々長くても、許してもらえるかなあ。いつもは無情に記者の原稿を切り刻むのに、自分が書いたものには手をつけたくない。う~ん、人情だなあ。
明日はどっち
とにかく、創意工夫より時間を守ろう。記者にとって、それだけは譲れない作業ですから、どんどん原稿を出していきます。今日も何とか間に合った。明日はどうする? いいよ、また現場に出ようじゃないか。要するに、日刊スポーツ静岡支局は慢性的に人手不足なわけです。
ネタはどこに
おかげで、支局長も支局員も、なかなか公休を消化しきれず、会社の上層部をヤキモキさせております。管理部門とすれば、取材より休んでくれ…。そんな希望を伝えてくるのも、我々の健康を気にしてくれてのものですが、こればかりは譲れないものがある。「ネタは現場にあるのだから」。なんか、新聞記者っぽいでしょ。
本能のままに
本来、労務管理を任される支局長がこれじゃあ、ダメなのだろうけど、記者の本能がそうさせる以上、現場に向かう週末が続きます。そう言えば、先週末は取材中飲み干すペットボトルの数が1本減りました。そんなところで、季節の移り変わりを実感するのも、悪くない44歳の秋であります。
(日刊スポーツ静岡支局長 久我悟)





