はやぶさ映画 報道にも注目を
(2011年11月)
小惑星探査機「はやぶさ」を題材にした映画3本が、10月1日公開の「はやぶさ/HAYABUSA」を皮切りに、来年にかけて次々に封切られる。その「はやぶさ」を試写会で見る機会があったが、昨年6月の劇的な帰還を思い出してちょっと胸が熱くなった。
日本の宇宙開発も米航空宇宙局(NASA)ばりに映画になるところまできたのかと思い、感慨深くもあった。
トップバッターとなったこの映画の主役の1人は、竹内結子さんが演じる架空の女性研究者で、子どものころから宇宙にあこがれた科学者という設定は、ジョディ・フォスター主演のハリウッド映画「コンタクト」を思わせる。
もう一方の主役は、私たち取材陣にはおなじみ、宇宙科学研究所の広報担当、的川泰宣教授だ。西田敏行さんが本物そっくりに演じている。
プロジェクトを率いた川口淳一郎教授役は佐野史郎さんで、こちらも雰囲気はそっくり。神社ではやぶさの無事を祈るシーンもあり、川口さんは「海外ではどう見られるか」とちょっと心配げだった。
2作目「はやぶさ 遥かなる帰還」には、朝日新聞科学部の女性記者も登場することになっており、先日、社内でのロケも行われた。はやぶさの活躍と合わせて、広報担当や記者の仕事ぶりにもぜひ注目していただきたい。
さて、はやぶさが探査に出かけたのは小惑星イトカワだが、実は、私の小惑星アツコもある。米国から報じた宇宙のニュースを読んでくれていたアマチュア天文家から小惑星の命名権を譲られたのだ。
いつか、日本の探査機が訪ねてくれないかしら?全国のアツコさんとともに楽しみに待ちたい。
(朝日新聞論説委員 辻 篤子)
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