さよなら、おもちゃたち。
(2010年8月)
大人も楽しめるCGアニメ
連日の猛暑日で、外出意欲を失っている方も多いのではないでしょうか?暑い時でも快適に遊べる娯楽といえば、やはり映画館です♪この時期、夏休みということもあって子供向けのアニメーション映画が主流ですが、その中にも大人が十分(十二分に)楽しめる映画があります。
3Dでさらなる進化
その代表作としてあげられるのが『トイ・ストーリー3』。前作から11年、フルCGアニメが3Dで上映されると聞き、ちょっと観てみたくなりました。画面が暗くなりがちな3Dでも、映像が明るくクリアなアニメーションなら耐えられるでしょうし、むしろ立体感が出ることで実写映画に近い感覚で観られるのではないかと思ったからです。
そんなわけで、8月×日、MOVIX清水で『トイ・ストーリー3』を観てきました。
ストーリー
おもちゃと遊ぶことが大好きな少年だったアンディも17歳。大学進学のため家を出ることに。一番のお気に入りだったカウボーイ人形のウッディだけを荷物につめ、残りのおもちゃは屋根裏部屋へしまうはずだったが、処分されると勘違いしたおもちゃたちは、自ら新天地を求め保育園へ寄付される荷物の中へ入ってしまう。「アンディの家へ帰ろう」とウッディは説得を試みるが…
©DISNEY/PIXAR
ディズニー/ピクサー
監督は『トイ・ストーリー2』『ファインディング・ニモ』で共同監督をつとめたリー・アンクリッチ。製作総指揮はシリーズ前2作の監督ジョン・ラセター。世界的な大ヒットを次々と生み出すディズニー/ピクサー作品です。
いきなり『3』
「シリーズ前2作」などといっていますが……白状?すると、実は今作品を観る以前『1』も『2』も観ていませんでした。なので、今作を観るにあたって、ちゃんと予習をするつもりだったのですが、みんな考えることは同じのようで。『1』も『2』もレンタルDVDはすべて貸出中――仕方なく、無謀にもいきなり『3』を観てきたわけです、が。
はたして、シリーズ作品は、前作を観ずに楽しめるのか?
©DISNEY/PIXAR
YES?
『トイ・ストーリー3』に関してYESかNOで答えれば、YESです。序盤のシーンを観れば、前作からの流れや状況は想像できますし、脚本全体にコメディ・アドベンチャー・ドラマの要素が上手に散りばめられていて、すぐに物語に引き込まれます。
3Dもプラスになっていて、滑らかで奥行きのある映像が、CGをリアルなものにし、感情移入しやすくなっているようです。アンディやウッディたちのそれぞれに対する想いの深さや、おもちゃ同士の友情が、話が進むごとに伝わってきて、ラストは泣かずにはいられません。笑って、泣いて、最高に楽しい1時間43分です!
おもちゃの幸せとは?
ただ、今作のテーマは「さよなら、おもちゃたち」。おもちゃを大切にしてきたアンディと、そんなアンディが大好きなおもちゃたちとの幸せな関係が、アンディが大人になったことで大きな岐路を迎えるのです。「おもちゃの幸せは子供に遊んでもらうこと。」でも、いつか子供は成長し、おもちゃを必要としなくなる時がきてしまうから。
©DISNEY/PIXAR
1→2→3
結局、今作を観終わってから前2作をDVDで観たのですが、順番通りに観なかったことをかなり後悔しました。『3』をいきなり観ても問題はなかったけど、感動の度合いが相当違ったはず。避けられない“時”を迎えたアンディの気持ち、ウッディの気持ち――順番に観ていたら、ラストは号泣だったかもしれません。シリーズを重ねる意味は大いにありです。
稀有なシリーズ
それにしても、シリーズものは回数を重ねるほど劣化していくパターンが多い中、このシリーズは逆に重ねるほどレベルが上がっているのがすごい!無機質なはずのCGに、むしろ温もりを感じさせるなんて。脚本のまとまりも映像の美しさも、素晴らしいの一言です。今作でシリーズは一区切りといわれていますが、終わってしまうのは惜しい気がします。
☆☆☆☆☆+
まだ『トイ・ストーリー3』をご覧になっていない方はぜひ映画館へ。評価は、☆☆☆☆☆+!子供から大人まで、誰もが楽しめて、優しい気持ちになれる秀作です。前2作を観ていない方は予習を(観てきた方も復習を)してからご覧になることをおススメします。
映画を観た翌日、子供の頃に大事にしていたおもちゃを久々に出してみました。大人になり、必要としなくなったとしても――捨てられるものではないですね。
(dial M)
『トイ・ストーリー3』
公式サイトhttp://www.disney.co.jp/toystory/





