新聞に載らない内緒話
“再春”18きっぷ
今年の夏は思い立って「青春18きっぷ」を購入した。ご存知の方も多かろうが、ざっと説明すると、この切符は5枚綴り(5回分=夏・冬期間限定)で、原則国内の普通電車は乗り放題、暇さえあれば日本国中、1日当たり2300円で廻ることが出来る。(2010年9月)
王登美さん死去
ずいぶん昔の話だが、「王家の人々」というルポを書いた。確か、王さんの巨人監督時代、初優勝の時だから昭和62年ということになる。(2010年8月)
阿武松余聞
以前なら「阿武松」と書いて、すぐに「おうのまつ」と読めたのは相撲ファンか、落語好きだけであったろう。六代目三遊亭円生が時折、「阿武松」を高座に掛けた。(2010年8月)
弾けた、黒い風船
自宅近くに相撲部屋がある。JRの、大きな駅から私鉄に乗り換え、二つ目の駅から徒歩10分といったところだろうか。部屋は最近移って来たばかりで、それまで相撲とは縁の全くない土地だから、電車内で力士の姿を見ると皆、目を丸くする。(2010年7月)
死、周辺の偶然
電話がかかってきたのは5月29日の午后だった。「主人が亡くなりました」――知人の、Kさんの妻だった。(2010年6月)
「もく星号」墓参
先日、仕事で伊豆大島へ出掛けてきた。朝8時に竹芝桟橋出発、夕刻帰京の弾丸ツアーだが、ジェット船のおかげで片道1時間45分の旅である。(2010年5月)
歌舞伎座閉場
歌舞伎座が老朽化などに伴う建て替えのため4月をもって一時閉場した。正面玄関脇で、閉場日までのカウントダウンが始まり、デジタルによる日数表示が先細ってゆくのとは対照的に、晴海通り周辺は歌舞伎座の姿を写真に収める、またスケッチに書き残そうと人々が詰め掛けた。(2010年5月)
ある作家の、野球
行きつけの飲み屋のテレビは年代物である。でっかいブラウン管を抱え、プラスチックのそれは、タバコの煙に燻され、茶色に変色し、リモコンはひび割れている。だからBS放送など受信できない。アナログ専門である。(2010年4月)
200万人への挨拶
2010年3月5日に「第33回日本アカデミー賞」授賞式が行われた。昨年11月10日に死去した森繁久彌さん(享年96)が協会栄誉賞に選ばれた。没後、国民栄誉賞を受章をするなどその功績を讃える動きが相次いだが、この協会栄誉賞がおそらく、最後の賞だと思われる。(2010年3月)
暗い時代に生きる
3月、区切りの季節である。サラリーマンになって32年になる。この季節、感慨にふけることもなくなったということは、社会のアカにまみれた証しであろう。しかし、30年ほど前は違った。(2010年3月)
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